日本ハム加藤政義内野手(26)とDeNA佐藤祥万投手(24)の1対1の交換トレードが成立したことが14日、分かった。両球団間で合意に達しており、今日15日にも両球団から発表される。駒不足の中継ぎ左腕の補充を目指していた日本ハム、内野手補強を検討していたDeNAと双方の思惑が合致。今季はそれぞれパ・リーグ最下位、セ・リーグ5位と、ともにBクラスに沈み、巻き返し策の1つとして断行した。

 加藤はプロ4年目の左の好打者で本職の遊撃を含め、堅実な守備が売りの内野のユーティリティー選手。東北高時代はレンジャーズ・ダルビッシュの1年後輩で09年に九州国際大からドラフト3位、即戦力として期待されて入団した。昨季までの3年間で通算52試合に出場したが、1軍定着はできず。今季は7月に左膝半月板部分切除手術を受けたこともあり、1軍未出場に終わっていた。術後の回復も順調で、DeNAはチーム事情も踏まえ、来季戦力となると判断した。

 今季6年目の佐藤は中継ぎのスペシャリスト。今季はすべて中継ぎで1軍8試合登板にとどまっていたが、1年目から1軍通算48試合登板。日本ハム側はキレのある直球とスライダー、まだ発展途上で潜在能力もあると総合的に評価し、関心を示していた。今季まで中継ぎ左腕として活躍していた石井が来季から先発へ転向予定。加藤を交換要員に、その穴を埋める可能性がある佐藤の獲得へと乗り出し、まとまった。