G1寛仁親王牌(10年前橋)とG2を2勝した名選手の市田佳寿浩(43=福井)が、23日に奈良競輪場で引退発表記者会見を行い、23年間の現役選手生活にピリオドを打つことを表明した。市田と親交があったヤマコウ(山口幸二氏=日刊スポーツ評論家)がコメント。

市田君、お疲れさまでした。彼は礼儀正しくて人望もある、本当にいい男でした。全盛時は個性が強い村上義弘と、近畿の若手選手との接着剤の役割を果たしていたと思う。レースで何度も連係したが、いつも熱い走りをしていたことを思い出す。昨年の大けがの後、入院していた高松の病院に見舞いに行った時も「まだまだ頑張ります」と話していたが、落車事故が多かったのが悔やまれる。やり残したことはあるだろうが、今後も競輪を陰で支えてほしいと心から願っている。