日本代表の主将MF長谷部誠(34=フランクフルト)が決勝トーナメント1回戦ベルギー戦から一夜明けた3日、代表引退を発表した。自身のインスタグラムを更新。「僕個人としては、この大会を最後に日本代表にひとつの区切りをつけさせていただきたいと思います」と、つづった。

 3大会連続でW杯に出場した主将は「主将としてまず始めに、ロシアW杯での日本代表チームへの多大なるサポート本当にありがとうございました。皆様からの力が日本代表チームを前へと押し進めて下さいました。本当に感謝しています」。

 代表引退を表明したことについては「日本代表という場所はクラブとは違い、いつ誰が選ばれるかわからないところであるので、いち選手からこのように発信する事は自分本位である事は承知しています」と前置きした上で「しかし、06年から約12年半という長い間共に戦った仲間たち、多大なるサポートをしてくださった日本の皆様に感謝の気持ちを伝えさせていただきたいと思い、こうして書かせていただいています」。

 日本代表を支えてきた17番。どの監督からも信頼された長谷部の功績は大きい。代表への素直な思いも吐露し「日の丸を胸に戦った時間は僕にとって誇りであり、なにものにも替え難い素晴らしいものでした。共に戦った7名の監督方、コーチングスタッフ、代表スタッフのみんな、そして素晴らしきチームメートたち、最高の仲間でした。特に主将を務めさせていただいた8年間は皆に支えられてばかりでした。あなた達と共に同じ時代に戦えた事は幸せでした」と仲間へ感謝の気持ちを述べた。

 サポーターへの思いも忘れず「そして日本代表サポーターの皆様、これまでのサポートに心からの感謝を伝えさせていただきます。12年半の間、さまざまな事がありました。歓喜も失望も共に味わいましたね。良い時もそうでない時も僕たちの背中を押してくださいましたね。皆様と共に歩んだ時間は僕にとって大切な宝物です。心から、ありがとう!最後になりますが、これからは僕も日本代表チームのサポーターです。一緒に日本代表チームに夢を見ていきましょう!長谷部誠」。最後まで長谷部主将らしく周囲に感謝した引退発表となった。