<FA杯:ミルウォール0-2ボルトン>◇18日◇英ロンドン

 逃した魚は大きかった!?

 英国で称賛されたFW宮市亮(19)の初ゴールを受け、早くから才能を評価していた名古屋ドラガン・ストイコビッチ監督(46)が恨み節だ。19日、キャンプ地の大分・別府市内で宮市について問われると「ミヤイチはベンゲル監督に“盗まれた”。私は今でも怒っている。あれはイエローカードだ」と不機嫌モードになった。

 2人の縁は深い。出会いは3年前。まだ宮市が16歳、高校1年生だった時に名古屋のキャンプに呼び、練習試合にも起用。大学生相手にゴールを決めると「将来は偉大なプレーヤーになれる」と絶賛。その後も練習参加させ、いち早く獲得オファーを出した。しかし、恩師のベンゲル監督にさらわれた形に。アーセナルとの契約時にはホットラインを使い、直接恩師に電話で“抗議”したほど。かつての世界的名手は「彼の才能は素晴らしい」と、今でも宮市のことが忘れられないようだった…。