日本オリンピック委員会(JOC)の酒井邦彦副会長は24日、札幌市との2030年冬季五輪招致が失敗したことについて「JOCの力不足もあり(開催が)かなわず、誠に申し訳ございませんでした」と謝罪した。東京都内で開かれた日本スケート連盟の表彰式に出席し、選手らに向けたあいさつの中で言及した。

招致活動は、東京五輪を巡る汚職、談合事件の影響も受けて地元の支持率が低迷し、活動停止に追い込まれた。34年の可能性も消滅し、JOCの情報収集力が疑問視される局面もあった。

酒井氏は「自国開催の大会がどれだけ日本のスポーツを盛り上げ、価値を高めるか、疑いの余地はない」と強調。「国民の皆さまに心から歓迎していただけるような五輪などの国際大会招致を目指し、検討を始めている」として、選手の協力も呼びかけた。