調査、発掘そして育てるスカウトに
これからプロの荒波に飛び込んでくる若アユたちの「オヤジ役」になる−。シーズン終盤に引退表明後、中根は球団からスカウト転身を打診された。迷いなく来年1月から新たな1歩を踏み出すことを決めた。スカウトは人材調査、発掘が仕事だが「これから社会人となっていく選手に親代わりというか、礼儀も含めてすべてをきっちりと教えていきたい」と人間形成までたたき込むつもりだ。
プロ生活15年間の経験から培われた思いだ。「いろいろな選手を見てきて自分の記憶をたどって『こういう選手が活躍するんだな』というのはある」。中根の見てきた巨人清原、近鉄中村ら一流選手は、しっかりした考えを持ち、礼儀もできていた。だからこそ、次代を担う横浜のルーキーにも人間としての基礎を学んでほしい、という気持ちがある。そのための努力は惜しまない。「第2の親。何でも話していける関係を築けたらいい」と入団した後も、しっかりとフォローをしていく。
現役時代は迫力あるフルスイングで通算78本塁打を放った。発掘したい選手については「やっぱり自分とダブらせてパンチ力というのを見てしまうと思う」と自分の長所であった長打力に関心を示す。「埋もれていてもこれから育つ選手をプロに入れてあげたい」。近鉄、横浜とセ・パ両リーグの野球を通じて培われた経験を生かし、名スカウトへの道を歩み始めた。【春川潤】
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