USENがライブドア支援、ヤフーに攻勢
有線放送最大手のUSENは16日、フジテレビが保有しているライブドア株を、USENの宇野康秀社長個人が、1株71円、総額約94億9500万円で買い取ったと発表した。USENはライブドアとの間で、インターネットのポータル(玄関口)サイト事業を柱とした業務提携も締結、経営危機にあるライブドアの全面支援に乗り出した。
宇野社長は記者会見で、ライブドアとの提携について「シナジー(相乗)効果が期待できる」と強調。USENとライブドア双方の大株主になった宇野社長を中心に、両社は事実上のグループ企業として一体的にネット事業を強化、ポータルサイト事業で先行するヤフーや楽天に攻勢をかける。
フジはライブドア株売却による損失約345億円を、今年3月期決算での特別損失に計上すると発表。フジの日枝久会長は記者会見で、損失についての「経営責任はない」と強調し、基本的に損失全額についてライブドアに損害賠償を求める方針を表明した。
宇野社長が買い取るライブドア株は発行済み株式の12・74%に相当する1億3374万株。売買代金は5月31日が決済日。買い取り価格は16日の終値87円より16円安い。ライブドアはフジや多くの個人株主からの訴訟リスクを抱えているため、USEN本体へのリスクを遮断するため、いったん宇野社長が個人で株を買い取った。
業務提携では、3月末に業務提携推進委員会を設置。USENが展開している無料の番組のインターネット配信サービス「GyaO(ギャオ)」を、若者層に強いライブドアのポータルで見られるようにすることなどを検討する。将来の「放送と通信の融合」の推進も視野に、都市部に展開するライブドアの無線LAN(構内情報通信網)の活用も検討課題となる。
[2006/3/17/11:02]
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