宮本主将がバースデー弾!/親善試合
<親善試合:日本代表4−0マレーシア代表>◇7日◇カシマサッカースタジアム
日本代表キャプテンのDF宮本恒靖(27)が、バースデーゴールでW杯予選イヤーに弾みをつけた。マレーシア戦の1−0の前半37分、右CKのチャンスからMF小笠原満男(24)の右クロスを頭から飛び込んで代表初ゴール。守備の男が国際Aマッチ27試合目でうれしいメモリアル弾を決めた。後半18分に4バック全員が交代したが、連続無失点記録を5試合に伸ばし日本タイとなった。
冷静な判断が闘志に変わった。前半37分。27歳の誕生日を迎えた宮本が、記念すべき代表初ゴールを決めた。小笠原の右クロスに、DFと競り合いながら頭から飛び込み、勢い余って何度も転がった。代表通算27試合目。プロ入り後でもJリーグ211試合でわずか3得点の男が「そうそう決められるもんじゃないし、うれしいですね。泥臭かったでしょ」と、貴重なダメ押し弾に照れたように笑顔を見せた。
初ゴールを生んだ積極的な攻撃参加には布石があった。直前の同36分。右CKからのヘッドをGKにはじかれたが「また来る予感があった」と集中していた。さらに「後ろで見ていて、先制後は長い距離を走る選手が少なくなっていた。チームとして早く2点目が欲しかった」と、前線の仲間にお手本を示すように、スルスルとゴール前に詰め、沈滞ムードを打破する根性のヘッドを決めた。
「誕生日に試合をするのは初めて。いい日にしたい」。気合を込めて臨んだ04年代表初戦だった。11日後には始まるW杯アジア1次予選。引いた相手にどう点を取るか。そして点を与えないか。後半18分に控え組を試すため、先発4バック全員が入れ替わってフル出場ではなかったが、DF陣を統率して無失点に抑えた。これで昨年11月19日カメルーン戦から、代表タイ記録となる連続完封を「5」にまで伸ばした。
それでも、簡単に納得しないのが宮本だ。マレーシア戦を「相手のレベルもあるので参考にならない」と話し、18日のオマーン戦を見すえた課題を口にする。「紅白戦も60分しかやってないし、自分のゴールよりも90分の感覚を戻したい。試合勘は戻りつつあるが、90分間体力がもつように…」。DFとしての責任感とともに、中田不在の代表でキャプテンシーにも磨きが掛かってきた。【中村基也】
[2004/2/8/09:34 紙面から]
写真=前半37分、ヘディングで代表初ゴールを決めた宮本(中央)(撮影・たえ見朱実)
|