<J2:草津0−0山形>◇第28節◇26日◇群馬陸
山形が最下位草津に0−0で引き分けた。前節20日の札幌戦が雷雨順延となり、満を持して挑んだはずの試合。どうしても勝ち点3を奪いたかったが、攻めきれずにドロー。鈴木淳監督(44)は開口一番「非常に残念な試合」と言う通り、今後の過密日程を考えた場合、実に痛いドローとなった。
チャンスがつくれない。立ち上がり、細かいパスを回す得意の攻撃で草津ゴールに迫るものの、ゲーム全体を通して実にお寒い内容のゲームとなってしまった。札幌戦の順延は、山形の追い風とはならなかった。鈴木監督は「順延でリズムを崩し、コンディションが悪かった。運動量、体のキレともに欠いていた」と試合を振り返った。
得意のサイド攻撃、FWへのくさびのパスが少なく、シュート本数はわずか7本。後半は2本しか打てなかった。試合後、山形から駆けつけたサポーターからも「シュートを打たなきゃ勝てないよ」と罵声(ばせい)が出るほど。FW原竜太(24)は「勝たなければいけない試合。DFがしっかり守ってくれているので、攻撃陣が点を取らなければ」と無念の表情を見せた。
1人でも調子の悪い選手がいると、突出した選手のいない山形にとっては、全体のリズムが崩れる要因となる。「全員サッカー」が信条のチームだけに、わずかなパスミス、タイミングのずれが流れを悪くさせてしまう。草津戦は、まさに悪いところが全部出たゲームとなってしまった。
原が言う通り、GK桜井繁(26)を中心にDF陣は奮闘した。許したシュートはわずかに2本。桜井は「勝てなかったことは残念。でも落ち込んでいてもしょうがない。今日の反省を生かして、まず次のホーム(水戸戦)で勝ち点3を取る」と強気に言った。途中交代で出場し、日ごろから「このチームはJ1昇格可能」と話すMF外池大亮(30)も「ここからが勝負。次に勝つことが自分たちのやるべきこと」と鋭い視線で前を向く。
後半3分、攻撃の要MF佐々木勇人(22)が右太もも裏に違和感を覚え、MF高橋健二(35)と交代するなど、心配な要素も増えてしまった。J1昇格争いで、順延となった相手の4位札幌が格下水戸に負けたのだけが救い。さまざまな意味で、取りこぼしともいえる痛いドローとなった。【塩谷正人】
[2005/8/27/11:20 紙面から]
写真=前半31分、果敢に攻め込むFW阿部
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