J2仙台は21日、宮崎市内でプールトレーニングを行った。3月11日の開幕徳島戦、そして翌週のホーム開幕柏戦。この2試合でスタートダッシュできるか。今季の仙台の行方を大きく左右する。サンタナ監督(57)から偵察指令を受けた手倉森誠コーチ(38)が007となり、この2チームを徹底的に分析している。
サンタナ監督は「お前はスパイだ。もし帰ってこなかったら、捕まったとみなす」と手倉森コーチに、冗談交じりで007指令を出した。それも「相手チームに分からないように行け」と命じられた。仙台と同じ宮崎県でキャンプを張る徳島、そして隣の鹿児島県でキャンプ中の柏の偵察に出向いた。
通常、視察に行く時はチームに一報を入れてからだが、今回は何も連絡しなかった。眼鏡を掛け、大分時代のベンチコートを着込んで変装した。その姿はスパイそのものだ。「多分、おれのことを大分の人だと思ってると思うよ」と同コーチは笑った。
スタートダッシュ。今季を占う上で、最も重要なテーマだ。徳島、柏に連勝して勢いに乗りたい。手倉森コーチが他チームの現場に行くのは初めて。「今まではビデオでしか見たことがなかった。監督の指示、選手同士の声が聞こえるのは収穫」と、好感触を得ている。もちろん両チームの分析もバッチリだ。
「仙台を攻略するサッカーをやっている」のが徳島。「去年より成長してるし、各ポジションにJ2で戦える選手をそろえている」と分析した。一方、柏については「完全なプレッシングサッカー。動きの質と技術が高い」と警戒した。だが2チームを見比べて「基本的には同じようなサッカー。同じ分析、攻略ができれば、2連勝は十分」と笑顔を見せた。
サンタナ監督にすべてを報告し、ファミリーで研究する。「話し合いの上、メンバーやシステムを変える可能性はある。試合1週間前の変更もあるよ」と視察を十分に生かす方針だ。3月4日のリーグ開幕となる東京V対徳島(国立)まで007手倉森が相手を徹底解剖する。【栗山尚久】
[2006/2/22/10:55 紙面から]
写真=サンタナ監督(右)と、笑顔で練習を見守る手倉森コーチ
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