国際陸連のセバスチャン・コー会長(英国)は21日、ロシア選手らの訴えを退けたスポーツ仲裁裁判所(CAS)の裁定を受け「われわれのルールや反ドーピング規定が支持されたことに感謝したいが、勝利宣言の日ではない」との声明を発表した。

 今回の裁定が選手のために公平な競争の場をつくり、クリーンな選手とスポーツの信用性を守ったことを評価。五輪金メダリストのコー会長は「選手を大会から除外するためにやってきたのではない」とした上で、今後もロシアの組織再建に向け選手のためにクリーンで安全な環境づくりへの協力を継続すると表明。チームが国際大会に復帰することに期待を示した。