号砲が鳴らない…。東京五輪へ向けた最後の選考レースで、まさかのアクシデントが発生した。

午前9時15分のスタートに向け、各選手はトラック上で準備。だが「10秒前」のコールの後、予定の時間が経過しても号砲が鳴らなかった。

この状況が1分以上続くと、川内優輝(33=あいおいニッセイ同和損保)も苦笑い。雨が降りしきる中、スタッフの呼びかけで一度、選手たちは引き揚げた。

アナウンスによると原因は「スタート機の不調」という。10分後の9時25分にスタートしたが、大切なレースに水が差された。

1日の東京マラソンでは大迫傑(ナイキ)が2時間5分29秒の日本新記録を樹立。今大会でその記録を更新し、日本人1位となった選手が五輪の出場権を“逆転”で獲得する。