米国が完勝で決勝進出を決め、金メダルを獲得した00年シドニー五輪以来の五輪銀メダル以上を確定させた。7日午後7時から、21年ぶりの金メダルを懸けて日本と戦う。

18年までエンゼルスで指揮を執ったマイク・ソーシア監督(62)は「長く監督をしているが、こんな短い期間で集中してトーナメントを戦った経験はない。だが、選手は食らいついてよく戦ってくれている。日本はとても素晴らしいチームだ。いい戦いをしたい」と力を込めた。

先発のジョー・ライアン投手(25)が150キロ前後の直球を軸に5回途中1失点と好投。打線は1点リードの6回裏、DeNAの主砲でもある2番タイラー・オースティン外野手(29)が2点打を放つなど、4安打2四球5得点で突き放した。

今大会2本塁打のオースティンはこの日も2安打2打点。18年ドラフト1巡目(全体26位)でレッドソックスに入団した若手有望株の3番トリストン・カサス内野手(21)は4戦連発を逃したが、下位打線にも当たりが出ている。

6番ジェーミー・ウエストブルック内野手(26)は4回に特大弾を放つなど2安打1打点。7番マーク・コロズバリ捕手(25)も適時打1本、9番ジャック・ロペス外野手(28)も適時打2本を決めた。

決勝トーナメント初戦だった2日の日本戦では激しいシーソーゲームの末、10回サヨナラ負け。頂上決戦でリベンジを狙う。

ソーシア監督は日本との決勝戦での先発投手について、元日本ハムでソフトバンク所属のニック・マルティネス投手(30)と明言。今季は11試合で7勝2敗、防御率2・03と好調をキープしており、今五輪でも7月31日の1次リーグ韓国戦でも5回9奪三振1失点。侍ジャパンにとっては難敵となりそうだ。