東京オリンピック(五輪)バスケットボール女子で銀メダルを獲得した日本チームが9日、都内で会見を行い、主将の高田真希(31=デンソー)は「もっともっと、女子のバスケットを盛り上げて行ければ」と誓った。

平均身長は出場12カ国で2番目に低い176センチ。小柄な選手たちが、海外のチームを次々と破って決勝まで勝ち進んだ。日本チームでは最も身長の高い185センチの高田でさえ、ゴール下でリバウンドを争うセンターのポジションの選手として、国際舞台では決して大きなサイズの選手ではない。体格面で劣る中でチームは、スピードや運動量を武器に快進撃を続けた。高田は「小さな選手が大きな選手に勝てることを証明できたことは、子どもたちに元気や勇気を届けられたと思う」とうなずいた。

日本代表合宿で質量ともに「世界一」と自負する猛練習を重ねてきた。ホーバス監督から受ける指導についてキャプテンは「正直、練習はきつい。体力的な部分だけでなく、フォーメーションなど覚えなければいけない量が多く、頭を使う」と打ち明ける。体を使って相手の動きを止めるスクリーンプレーでは、少しでも角度が違えば何度もやり直しを求められるそうで、「細かいところをやらないと勝てないと教えられてきた。今回やってみて、そこが重要とあらためて感じた」と振り返った。