女子ボートレーサーの魅力に迫る「ビューティフル・ボートレース」。今回は古川舞(32=東京)を紹介する。東京支部の所属だが、ボートレース界では数少ない北海道在住のレーサー。水面で激しいバトルを繰り広げる彼女の趣味はバンド活動。休日にはハンドルをマイクに持ち替えて、歌姫に変身する。

希少な北海道在住ボートレーサー古川舞
希少な北海道在住ボートレーサー古川舞

 -生まれも育ちも北海道か

 古川舞 生まれたのは大阪なんです。小学校から高校まで北海道で過ごしました。小さかったので大阪の記憶はほとんどない。選手になってから佐賀、東京に住んでいた。実家に戻ったのは1年半くらい前です。

 -どうして選手に

 古川 思いつきなんです。高校を卒業して、予備校に通っていたときに、偶然、選手募集のポスターを見た。それで、何となく受けてみようかなと。試験が東京だったので、遊びにいく理由になるとも思って。やまと学校(※ボートレーサー養成学校)には2回目の受験で受かりました。

 -北海道にはボートレース場がない

 古川 北海道でボートレースがテレビで放送されることは少ない。だけど、やまと学校を受けようかなと思ったときに、たまたま特集番組があった。それを見たのも目指したきっかけです。

オホーツク海をバックに。冬には流氷が見られる
オホーツク海をバックに。冬には流氷が見られる

 -ボートレーサーになって良かったことは

 古川 仕事はしっかりするけど、休みも結構ある。プライベートの時間がしっかり取れるところですね。

 -最近、はまっていることは

 古川 バンド活動です。作詞、作曲兼ボーカルを担当してます。休みの日に、東京に行ってライブハウスなどでライブをしています。特定のグループ名はないんですけどね。バンド活動を通じて知り合った友達とやっています。

 -音楽は昔から好きだった

 古川 小さい頃からピアノを習っていました。その影響もあると思います。作曲はピアノも使うけど、スマートフォンとかタブレットのアプリですることもあります。

 -好きな男性のタイプは

 古川 サバイバル能力の高い人かな。1人で無人島で生きていけるような野性的な人。頼れる感じがいい。見た目は問いません。

東京のライブハウスで。バンドではボーカルを務める
東京のライブハウスで。バンドではボーカルを務める

 -地元の自慢は

 古川 住んでいるのは北海道の紋別市。港町です。オホーツク海に面しているので、流氷も見ることができます。観光客も多いですよ。あとはカニとかホタテとか、海産物がすごくおいしいですよ。

 -最後にボートレースの魅力を

 古川 女子レーサーは1人1人個性があるし、男子に比べると人数が少ないので覚えやすいと思います。たくさんレースを見て、追っかけになってください。

※次回は7月12日更新予定


 ◆古川舞(ふるかわ・まい)1983年(昭58)10月15日、大阪府生まれ。97期生として、05年11月にからつでデビュー。07年10月徳山で初1着をマークし、10年12月の児島で初優出(4着)。15年の獲得賞金は852万円。156センチ、46キロ。血液型O。