山崎智也(41=群馬)がイン逃げで2月住之江周年に次ぐG1制覇を決めた。2着には辻栄蔵、3着には魚谷智之が入った。

 完勝だった。1Mは辻の差しが一瞬入ったが、そこからぐいぐいと加速して、独走態勢に持ち込んだ。「辻さんとは足が違いましたね。これまで乗った出力低減エンジンの中では、ぶっちぎりにいい感じでした」と振り返った。

 常滑に入る前に1本の電話があった。群馬支部の先輩、赤坂等からだった。「前節に走られていて、調整のアドバイスをいただきました。向こうから電話をくれるって、珍しいことなんですが…本当、赤坂さまさまです」と感謝した。

 今年の目標については、「6位以内でグランプリに出場すること。そのために全てのSGとG1で準優に乗れるようにしたいです」ときっぱり。華やかな舞台には欠かせないヒーローが力を込めて、今後の活躍を誓った。【工藤浩伸】