予選3Rは大知正和(37=東京)が、大本命の新人小林裕一朗を赤板前からの先行で撃破する波乱を起こした。

 大知は「早めに誘導を切ってしまったので距離が長いなあとは思ったんですけどね。久々に結果が出て良かった」と、してやったりの表情だった。

 2班だった今年6月青森で落車負傷。「(右の)鎖骨、肋骨(ろっこつ)、肺気胸もやってしばらくは息苦しかった」と振り返る。だが、3場所前の小田原では3走すべて先行勝負に出た。「今は逃げて脚力を戻すつもり」と決意を口にする。準決5Rは単騎戦になったが、奇襲のカマシも含め、自力で活路を開く。