境啓亨(25=熊本)がチャレンジャー精神で予選5Rに挑む。5月高知の落車で痛めた右肩がようやく完治した。

 「直前の練習では、いいタイムが出た。父や先輩たちから『実戦で力を出し切るだけだ』と言われました」。父博文(53、53期)はS級でも活躍した400勝レーサー。11年1月小倉で産声を上げたミッドナイトの、初日予選1Rで1着になった。「父から、最初の1着になった話しを聞いています。自分も勝てるといいけど、挑戦者の気持ちを忘れずに」と無欲で逃げる。