古屋琢晶(29=山梨)が今期4度目Vを完全優勝で決める。

 準決では臨機応変の自在攻めで苦境を打開した。打鐘2センターから吉竹雄城がしつように中団で外並走を続けた。「このままでは外を踏めない。腹をくくった」と最終1センターから内を突いた。「外ばかり警戒していたので」と逃げた高橋明久の番手石川恭規を内からしゃくって番手奪取。すかさずタテに踏んで抜け出した。「S級復帰をにらんで、やれることは何でも」。自在戦も駆使することをアピールして決勝も独壇場だ。