【大野義孝のオレに任せろ】

 3日目は雨も降り、走路状態はころころと変わった。8枠からは木村武之、荒尾聡、高橋貢、松尾啓史の4人が勝利した。4日目は後半4個レースで準決勝が行われる。「オレに任せろ」の大野義孝は、11Rで地元期待の荒尾を本命に抜てき。機力アップに成功して気配も上向いた。9Rは中村雅人の自在攻め、10Rは篠原睦のスタート速攻、12Rは高橋貢の好位駆けが中心となる。

 ◆11R 荒尾の攻撃力に期待する。地元では一段と気合が入る頼もしい男だ。昨年優勝5回(G1・1回)のうち、地元でG2オーバルチャンピオンCを含めて3回優勝した。地元SG開催は一昨年11月の日本選手権以来。地元の祭典を盛り上げるために闘志満々だ。

 調子も徐々に上がってきた。3日目5R(湿走路)、8枠から好スタートを決めて5番手に付けると素早く仕掛け、2周1角で首位を奪う鮮やかな速攻を決め、待望の白星を挙げた。

 車の仕上がりも順調だ。車が下降気味だったため、今大会は初日に向けてバルブ、カムを交換し、下周りにも着手してロッド、メタルを換えた。2日目後には新品のシリンダーとピストンを投入。「レースは湿度が上がって重かったけど、レース前に車をかけた感じはトルクが出て、感じは良かった」と手応えをつかんでいる。

 準決は雨も予想される。地元の雨の成績はいいが、油断は大敵で気を引き締めていた。「雨はコース次第、タイヤ次第もあるし、走路を見極めて。外(が利く)ならこのまま。内ならセットを変える」と雨攻略を考えている。SG優勝は07年オールスター(川口)の1回だけだが、SG優出は36回と実績は十分。

 対抗は鈴木の速攻だ。(4)=(3)から(6)(7)(1)。