川口オートの優勝戦は良走路で行われ、西原智昭が3年2カ月ぶり通算9回目の優勝を飾った。

 西原の機力を前面に押し出した攻めが光った。トップスタートを切った佐藤裕二に乗って1周1角を3番手進入。佐藤をぴたりとマークする形でレースを進めた。3周回で2番手に上がり4周3角で勝負に出た。「直線が裕二さんよりも出ていた。顔見せして(プレッシャーを与えて)も裕二さんのペースになると思い、一発で奥までいってまくろうと決めていた」。佐藤を一気にまくり切って鮮やかに決着をつけた。力を抜いた走りでマシンを制御し、セーフティーリードを保って押し切った。「後半にペースが上がらないのが課題」。西原は冷静にレースを振り返り反省を忘れなかった。【海老原実】