いよいよボートレース下関のナイターレースが4月1日に初日を迎える。全国では、6番目のナイターレース場となる。愛称は公募されて、昨年8月に「海響ドリームナイター」に決定した。今春から下関は、新たな進化を遂げる。

 ナイター施設の工事は昨年4月に開始された。場内には、ナイター照明鉄塔の6基がそびえ立っている。4月以降は、瀬戸内海に面した水面を照らすことになる。太陽だけではなく、星空の下で行われる激しいレースに期待できそうだ。

 照明はLEDを採用しており、ナイターレース場では、初のHID2キロワット相当を採用。桐生に続く2番目のLED設置場となる。

 「LEDを採用することで、環境にも優しいし、省エネにもなります。HIDランプの寿命は3000時間ですが、LEDならば、40000時間で約60年間、持つことになります」と担当者。また、停電や消灯した場合でも、即時に点灯できる。

 環境や経費への配慮を考えた場合、LEDによるメリットは想像以上に大きい。照明はヤフオクドームで使用されているもので、HIDと比較し、消費電力の削減が可能、発電機容量も抑えることができる。

 これまで下関では、1983年に全国初となるサマータイムレースを開催。2012年に再開したサマータイムレースは「アフターファイブレース」として親しまれていた。春からは一変する。

 「これまでは、仕事終わりでもお楽しみいただけるように、薄暮レースを開催してきました。ナイターレースを開始するにあたっては、今まで以上に仕事終わりに十分にお楽しみいただけるようになります」と広報担当者。レースだけではない。今後は場内のイベントの内容も充実させる方向で準備を進めている。

 11月21日からはSG第20回チャレンジカップが決定している。当地でのSGは3年ぶりの開催となる上に、チャレンジCのナイター開催は初めてになる。ボートレースファンはもちろん、初めて訪れた人にも楽しめるスペースになりそうだ。