カウントダウン連載「ROAD TO メモリアル」の第2回は、シリーズを展望する。昨年の覇者で夏男の菊地孝平が、SG初優勝を達成した若松で再び躍動する。SG今年3冠目を狙う石野貴之や、ドリーム戦1号艇の白井英治も目が離せない。

 メモリアル連覇を狙う菊地に注目だ。昨年の第62回大会は2M抜きで逆転し、5度目のSG制覇を決めた。若松は05年メモリアルでSG初優勝を達成した思い出の水面。夏にめっぽう強い夏男が、暑さに負けない走りで沸かせる。石野貴之は今年、福岡オールスター、鳴門グラチャンとSG2冠。3連続Vを目指した丸亀オーシャンは予選落ちしたが、現役最強なのは間違いない。的確なエンジン出しで快速に仕上げて、強烈パワーで圧倒する。

 迎え撃つ福岡勢は6人が参戦する。その中で大将格として篠崎元志に期待が集まる。デビュー初勝利、初優勝は全て若松。勝手知ったる水面で、アドバンテージは大きく地元ファンの期待に応える。弟の仁志や若松から推薦された池永太、2度目のSG制覇を狙う岡崎恭裕も僅差の争いを演じる。

 スピード旋回が武器の桐生順平や茅原悠紀、丸亀オーシャンでSG初優勝を達成した峰竜太も年末に向けて賞金を上積みさせたい。永井彪也と山田祐也がSG初出場。2人とも5月にA1級昇格となったばかり。実績面では劣っても、思い切りのいい走りでアピールする。【古村亮】

※明日は「コース特徴」