地元の長田祐弥(36)がデビュー17年目にして、初のS級決勝進出を果たした。

 地元3番手につけた準決11Rでは、先頭の村上直久が別線にまくられたものの、番手から自力にチェンジした五十嵐力にピッタリつけて3着入線。予選3着に続く好走に「すべて前のおかげ」と謙遜しながらも、「ついていく分には楽だった。息も全然上がらなかった」と人懐っこい笑顔を見せた。今期は2年ぶりのS級で、今場所がその復帰初戦。決勝は南関ラインの4番手で「しっかりついて行くだけ」と緊張の色は全く見られない。S級参加選手45人の中で競走得点ブービーの穴男が、地元の見えないパワーを受けて三たび波乱を巻き起こすか。