山口剛(36=広島)が3コースからまくって快勝。16年5月の大村周年以来、8度目のG1優勝を飾った。インで人気を集めた武田光史は2着。3着に馬場貴也が入った。

スタートはコンマ08で、武田と並びトップ。そこからスリットで伸びて強気に外を回る。バックで粘る武田を突き放した。「これ以上ない会心のスタート。出足、回り足が強くて回ってからの足に自信があった」と振り返った。51号機のパワーを引き出し、課題だった行き足も、ギアケースの調整を4日目に行い改善。レース直前まで入念にペラをたたいた成果を発揮した。

1月に2回優勝も、その後は遠ざかっていた。「今年は本当に苦しかった。最後に優勝できて良かった。三国は苦手意識があった。今まで帰りのサンダーバードで泣いていたが、やっとうれし涙を流せる」と喜んだ。これで来年3月戸田のSGクラシックの出場権を獲得。19年はツヨシ、しっかりします。【奈島宏樹】