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競艇 第43回総理大臣杯(SG)特集


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過去のレース ~1998年~

<第33回>

西島が逃げ切り史上初の総理杯連覇

 昨年の覇者・西島義則(36=広島)が、史上初の総理杯連覇を達成した。22日、香川・丸亀競艇場で行われた「第33回総理大臣杯競走」優勝戦(優勝賞金4000万円)は、西島が抜群のピット離れでインを奪取。植木通彦ら強豪を押さえて、一気に逃げ切った。同一SGタイトルの連覇は、1995年(平7)、96年の賞金王決定戦で植木が達成して以来、1年3カ月ぶり7度目、6人目の記録だ。

 喜び、というより困惑だった。西島はゴール後の心境をこう答えた。「広島弁で言うと、僕なんかでええんかいの、という感じです」。史上初の総理杯連覇。艇王といわれた彦坂も、モンスターと呼ばれる野中さえもできなかった。総理杯だけは連覇できない、という不思議なジンクスがあった。それを昨年の総理杯でSG初優勝した西島が、簡単にやってのけたのだ。

 圧勝だった。抜群のピット離れでインを取り、0秒11のトップスタートを決めた。烏野の差しは届かず、植木のまくり差しは差し場がない。1Mを回った時点で勝負は決まっていた。「最初のターンで勝利を確信していました。後は勝手に転覆しないように慎重に回っただけ」と振り返る。そして「とにかくインに入ろうとした。インを取って負けたなら仕方がない、と思っていた」と付け加えた。

 それが、この1年で出した西島の結論だ。昨年の総理杯もイン逃げで優勝した。「インを取れば負けない」と思っていた。だが、昨年5月の笹川賞の予選で植木に敗れ、その自信がぐらつき始めた。一度迷い出すと切りがない。センターに回り、時には外からスタートすることもあった。一度リズムが崩れると、取り返しがつかなくなる。プロペラの調子にまで影響し、成績は落ち込んだ。昨年は選手になって初めてすべてのSG戦に出場したが、優勝戦に進めたのは、事故艇が相次いだ賞金王と、総理杯だけだった。

 「やっと吹っ切れたのが、昨年末くらいだった。1、2月も事故点の関係もあって、思い切り行けなかったが、これからは大丈夫でしょう」と言う。6月には地元の宮島で、グランドチャンピオン決定戦も行われる。「本当はそれに照準を合わせて、リズムを上げていこうと思っていた。それなのに今回優勝できた。本当に分からないものですね」。西島は最後まで困惑の表情だった。 【三上広隆】

※年齢は優勝時のもの

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