マナムスメが河内師に初G1を/Vマイル
<ヴィクトリアマイル>
愛娘が河内洋師(53)に初G1をもたらす。桜花賞馬ニシノフラワーの子ニシノマナムスメ(牝4、栗東・河内)は、前走マイラーズCでは、牡馬一線級相手に首差2着と互角に渡り合った。中間の仕上がりも順調で、現役時代「牝馬の河内」の異名を取った同師がトレーナーとしても手腕を発揮する。
ニシノマナムスメが、ついにG1の晴れ舞台に立つ。この日は栗東B(ダート)コースで軽く乗って、14日の追い切りに備えた。前走のマイラーズCは牝馬としてただ1頭出走。G1級のカンパニーを、首差まで追い詰めた。河内師は「安田記念でも人気になるようなカンパニーとあれだけやれた。また成長している」とほほ笑みながら愛馬の充実ぶりを語る。
勝つ手応えはあった。レース前日の雨は良馬場の発表以上にこの馬の切れ味を鈍らせた。メンバー中3位の34秒1の脚を使ってなお「馬場が良ければもっと切れた」と言うのは、この馬の強さを確信していることにほかならない。
同師とマナムスメは、切っても切れない縁で結ばれている。父アグネスタキオンで皐月賞、母ニシノフラワーでは桜花賞、スプリンターズSを制した。その愛娘は「タキオンよりもお母さん似。でも母よりも柔らかみがある。切れるタイプは硬い馬が多いが、柔らかいのに切れる」。馬体だけでなく、古馬になって顔つきもきつくなり、母親譲りの闘志を見せるようにもなった。
転機となったのは3歳3月のフィリーズレビュー。10キロ減で8着に敗れると馬体の回復に努めた。同世代のウオッカやダイワスカーレットが、クラシックシーズンをにぎわす中で夏まで休養。そこから1歩ずつ大舞台への階段を上がってきた。「3歳夏まで休ませたのが良かった。年明け前後から、追い切り後もよくカイバも食べている。精神的、肉体的に成長した」。昨秋以降、体重が減らないのも体質強化の証しだ。
3歳春、紅梅Sで後のオークス馬ローブデコルテに0秒1差の3着。エルフィンSでもウオッカの2着と同世代のトップと渡り合ってきた。「左回りも走っているし、あとは雨さえ降らなければ」。河内師が認める成長力を武器に、古馬になったマナムスメが女王決定戦を制してみせる。【山本幸史】
[2008年5月14日8時8分 紙面から]
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