ベッラ52秒7ブランク関係なし/Vマイル
<ヴィクトリアマイル>
力みはなく、スムーズに坂路を駆け上がった。荻野琢騎手を背にして行われたベッラレイアの最終追い切り。テンションを上げないように馬なりで登坂した。それでもタイムは52秒7-12秒6。7カ月のブランクを感じさせない仕上がりの良さをアピールした。
先週、先々週と感触を確かめている秋山騎手にも不安はない。「オークス以来のコンビ? 背丈が少し伸びてますね。府中のマイルなので距離は気にしてないし、どうしよう、こうしようとは考えていません。決めつけたくないですね」。
昨年のオークスは勝利目前で鼻差、ローブデコルテにかわされた。あれから1年。同じ東京の舞台で、人馬ともにリベンジのチャンスを得た。しかし、ベッラの地力を知っているからこそ、秋山騎手はあえて「作戦は決めない」と自然体を強調した。
秋華賞以来の実戦。平田師は謙虚なコメントの中に納得の仕上がりであることをにじませた。「2週前に秋山が『引っ掛かるところがあった』と言っていたので、先週は前に馬を置いて追い切った。折り合いはついたし、馬の後ろにつければ大丈夫でしょう。そこそこ力は出せるという手応えはあります。挑戦者の気持ちで頑張ります」。こちらも気負いはない。
最後まで淡々と話していた秋山だが、胸の内はもちろん熱い。「また騎乗依頼をいただいた関係者に感謝しています。恩返しという言い方はあまり好きじゃないですけど、平田先生の気持ちに応えたい」。思い描くのは、1年遅れの美酒だ。【吉富康雄】
[2008年5月15日6時41分 紙面から]
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