ウオッカ不安一掃の2馬身先着/Vマイル
<ヴィクトリアマイル>
帰国初戦Vへ、ウオッカ(牝4、栗東・角居)がハード調教で不安説を一掃した。Cウッドでの最終追い切りは、しまい気合を付ける強めの内容。牡馬2頭に2馬身先着し、手綱を取った武豊騎手(39)も合格点を与えた。また、7カ月ぶりとなるベッラレイア(牝4、栗東・平田)は坂路で軽快な動き。52秒7の時計以上に迫力があり、こちらも力を出せる仕上がりだ。
もう負けられない! 陣営の思いを背にしたウオッカは、夜明けまでの雨で重く湿ったチップを力強く蹴り上げた。
「うちの厩舎でも走る牡馬」(角居師)というインセンティブガイ(古馬オープン)、デマントイドリバー(古馬1000万)を1秒以上後ろから追いかけた。3角すぎで2頭の直後に取り付くと、直線は重心の低い、大きなストライドで並びかける。だが、これだけでは終わらない。武豊が手綱をしごくと、一瞬にして2馬身抜け出した。
5ハロン64秒9、ラスト1ハロンは12秒1。ゴール前は状態面の不安を打ち消すかのような爽快(そうかい)な走り。「ドバイ後初めて乗ったが、動きはすごく良かったと思う。乗り味に気になるところもなかった。馬体もドバイのときと大きく違うというのは感じなかったですね」。武が合格点を与えれば、角居師も「重い馬場で外を回したがいい動きだった。出来に関しては問題ない」と太鼓判を推した。
ドバイ遠征から中6週での国内G1。陣営は空輸や検疫で疲れたウオッカに初めて休養を与え、馬体の回復に努めた。三木ホースパークでの検疫の後、福島のテンコー・トレーニングセンターへ。3週間の休養を経て1日に帰厩。その後2本の追い切りを消化。角居師は「490キロ台で競馬ができれば」と1つの目安を示したが、1週前で482キロの馬体が日増しに回復しているからこそ、最終追い切りで「攻めの調教」を選択できた。周囲の不安説を一掃するハード調教は自信の裏付けだ。
「牝馬同士なら本当はもう負けちゃいけない馬。いい結果を出したい」と武。東京競馬場を歓喜の渦に巻き込んだダービー制覇から1年。ウオッカが再び「最強牝馬」の道を歩き出す。【山本幸史】
[2008年5月15日8時36分 紙面から]
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