超良血シャレード母の足跡たどる/新馬戦
<新潟新馬戦:追い切り>
5冠牝馬メジロドーベルの娘メジロシャレード(牝、大久保洋、父マンハッタンカフェ)が、今週新潟日曜6Rの新馬戦(芝1600メートル)でデビューする。23日の追い切りは坂路600メートル38秒7。併走馬に遅れたものの、素軽い動きできっちり態勢を整えた。来春のクラシックへ向け、偉大な母の足跡をたどり始める。
超良血メジロシャレードが、いよいよターフに舞い降りる。母メジロドーベルはオークス、秋華賞、エリザベス女王杯連覇など、牝馬G1・5勝の名牝。それだけに大久保洋師を取り囲んだ報道陣の数は、すで既にG1級の注目度だ。「父の方が強く出ているから長い距離が良さそう。初戦からというタイプではないかもしれないが、順調にはきたからね。気性的には素直な面があるし、いい意味で激しい部分もある」。慎重な口ぶりは期待の大きさの裏返し。新馬戦だけに限らず先々を意識している様子だ。
坂路での最終追い切りは推定480キロ前後の牝馬としては大柄な馬体をゆったりと使い、力強い踏み込みで600メートル38秒7、しまい12秒5(馬なり)をマークした。僚馬メジロポピンズ(新馬)を1馬身前に見る形で無理せず追走のままゴール。それでも「本数はやっているからあまりやりすぎなくていい。調整程度」とトレーナーは納得の表情を見せる。4月26日の入厩翌日から坂路主体にじっくりと乗られ、福島でもデビュー可能だった。派手な動きはなくても、豊富な調教量が裏付けにある。
吉田豊騎手(33)は「お母さんと違って掛かるところはないし、おっとりしている。だいぶ素軽くなってきたし背中の感じはいい」と素質の高さを認める。長期間乗られても、並の牝馬にありがちな精神面のイライラを見せないのは大物の証し。「追ったからカイバを食べなくなるといった気難しさはない。まだ目覚めていない感じだが、ドーベルは1戦ごとに成長していた。その血を受け継いでくれれば」と、思い出深い愛馬の娘へ期待を口にした。母と同じ夏の新潟で、シャレードが競走馬としての歴史を刻み始める。【山本幸史】
[2008年7月24日8時18分 紙面から]
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