シロッコ11秒8吉田豊で初重賞だ/七夕賞
<七夕賞:追い切り>
七夕賞(G3、芝2000メートル、12日=福島)に出走するトウショウシロッコ(牡6、大久保洋)が坂路3頭併せで軽快な動きを見せた。しまい1ハロンは11秒8。4カ月半ぶりを感じさせない切れのある走りで、併走2頭に1馬身先着した。先週3勝を挙げた厩舎の勢いで重賞初制覇に挑む。
トウショウシロッコが鋭く伸びた。残り200メートル地点。吉田豊騎手(34)が手綱を動かすことなく、自ら反応する。グンと体勢を沈めると、メジロゲッタウェイ、メジロローレンス(ともに3歳未勝利)をかわし1馬身先着。格の違いを見せつけた。4ハロン53秒5、ラスト1ハロンは11秒8。雨で重たくなった馬場でこれだけの伸びを見せられるのは、調子のいい証拠だ。
中山記念9着から4カ月半ぶりの実戦になるが、休み明けを感じさせない素軽い走り。序盤は先頭を行くローレンスと7、8馬身の差があったが、難なくかわしてみせた。大久保洋師は「時計はこの程度は出るでしょう。ここ目標に随分乗り込んできたからね」と予定通りの調整過程に満足げな表情。休養前の中山記念は、この馬らしさが見られなかったが、この中間はリフレッシュ放牧で立て直した。吉田豊も「動いているし、道中の感じは先週よりも良かった」と良化を感じている。
こんなデータも後押しする。吉田豊が自厩舎の「トウショウ」の馬に乗った時は黙って買いだ。ここ3年で芝のレースに限ると連対率は4割超え、複勝率はなんと5割を超える。先週もこのトリオでトウショウデザートが勝利した。厩舎はこれを皮切りに3勝を挙げ2回福島で計4勝。一気に開催リーディングに躍り出た。この勢いは侮れない。
また、吉田豊は昨年ミヤビランベリで勝っており連覇がかかる。「競馬が上手なので福島はこなせる。差しが決まる馬場状態もいいね」と意欲を見せた。84年以降、計14頭が重賞初Vを決めている七夕賞。シロッコがタイトルホルダーになる材料はそろっている。【和田美保】
[2009年7月9日8時16分 紙面から]
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