スプマンテ逃走!田中博号泣V/エ女王杯
<エリザベス女王杯>◇15日=京都◇G1◇芝2200メートル◇3歳上牝◇出走18頭
最強牝馬決定戦は人気薄2頭が後続を一時25馬身引き離す大逃走を決め、行った行ったの決着で波乱となった。11番人気クィーンスプマンテ(牝5、小島茂)が田中博康騎手(23)の手綱で人馬G1初制覇。12番人気テイエムプリキュアが2着に粘り込み、断然1番人気のブエナビスタは32秒9の豪脚むなしく3着にとどまった。
向正面を走る馬群が、前の2頭からどんどん離れていった。クィーンスプマンテとテイエムプリキュアと3番手以下の差は12馬身、20馬身と広がり、坂の頂上の残り800メートル標では4秒以上。実に25馬身まで開いた。場内がどよめき、悲鳴が上がる。田中博は1度たりとも後ろを振り返らず、手綱を強く握り締めた。4コーナーを回る。逃げ馬の一騎打ち。テイエムプリキュアが迫ったが、その影を感じたクィーンスプマンテはもうひと伸びした。差されてなるか。気迫が勝り、1馬身半差でゴール板を駆け抜けた。
「逃げたいです」。戦前から宣言していた通りの逃走劇。人馬ともに迷いなく、スタートを切った。見た目ほど速くはなく、1000メートル通過は1分0秒5。なのに後続集団は動くに動けない。ちゅうちょのない逃げが、ブエナビスタ以下有力馬の脚を封じ込めた。
G1初勝利の瞬間、23歳は左手を上げて喜びを爆発させた。ウイニングランを待たずして、左目から涙があふれ出た。それをぬぐうように、馬の首に抱きついた。「こんなに泣いたのは初めてかもしれない。しかも、うれしくて、勝って泣いたのなんて初めてです」。優しい印象とは裏腹に、たくましい精神の持ち主だ。アグネスフライトのダービーに触発されて騎手を目指したが、競馬学校の願書受け付けに間に合わなかった。高校に通いながら受けることを決め、高1で失敗。2度目の受験で合格した。
4年目の今年は減量が取れ、夏には大きな落馬負傷もあった。その一方で、シルクメビウスでユニコーンSを勝ち重賞初制覇を飾るなど、転機の年となった。「今日は馬に感謝したい。こういう舞台に常に立っていられるような、そんなジョッキーになりたい」。涙にぬれた瞳が、キラキラと輝いていた。【和田美保】
[2009年11月16日8時8分 紙面から]
関連ニュース
PR
- 調教師引退…ダノンなど164頭が転厩 [28日18:18]
- 始動ディソールいい感じ/チューリップ賞 [28日17:56]
- バリアシオンG1権利取りだ/弥生賞 [28日17:40]
- ヴィクト世界制覇へひとまくり/中山記念
[28日08:43] - キャプテン粘って皐月ワンツー/中山記念 [28日07:44]
- 長島大介まくり連勝 Vへ先行勝負/競輪 [28日08:12]
- 飯田辰哉3番手から一気に差し切る/競輪
[28日08:11] - レーサーだって女の子!?
[28日07:37]
- 調教師引退…ダノンなど164頭が転厩 [28日18:18]
- 始動ディソールいい感じ/チューリップ賞 [28日17:56]
- ケイティー好勝負期待/チューリップ賞 [28日17:55]
- メデタシ瞬発力が武器/チューリップ賞 [28日17:55]
- バリアシオンG1権利取りだ/弥生賞 [28日17:40]
- 爆発力あるマイティ一発狙う/弥生賞 [28日17:26]
- ターゲット無傷の3連勝狙う/弥生賞 [28日17:25]

ソーシャルブックマークへ投稿
ソーシャルブックマークとは