フラッシュ皐月賞へ鼻差V/京成杯
<京成杯>◇17日=中山◇G3◇芝2000メートル◇3歳◇出走13頭
出世レースのエリカ賞からまたG1候補が誕生した。1番人気のエイシンフラッシュ(牡、栗東・藤原英)が、意表の逃げを打ったアドマイヤテンクウとのたたき合いを鼻差制して重賞初制覇を飾った。横山典弘騎手(41)はテン乗りで責任を果たした。
エリカ賞で見せた勝負強さは本物だった。直線で抜け出したエイシンフラッシュの内から、逃げたアドマイヤテンクウが盛り返す。だが、1度奪ったリードは譲らない。馬体を併せての追い比べは、絶好調の横山典に軍配が上がった。勝ちタイムは2分3秒6。「アンカツさんが差し返してきたけど、よくしのいでくれた」。結果は鼻差の辛勝だが、16年連続の重賞勝利を決めたジョッキーの表情には余裕が感じられた。
「他の馬がいなければ行っちゃうつもりだったけど、まさかアンカツさんが行ってるとは」。大外枠から好スタートを決めたフラッシュを制してハナを奪ったのは、横山典も驚くアドマイヤテンクウ。だが、これまで差す競馬ばかりだったライバルの先制にも馬のリズムを崩さず、3番手の好位で我慢。逆に前を目標にGOサインのタイミングを計り、最後は勝負強さを生かし切った。土日メーンを含めて6勝の固め打ちを決めたあん上は、13勝でリーディング首位に立った。
期待通りの重賞制覇に、藤原英師も満面の笑みを浮かべる。前走に続き内田が騎乗予定だったが、先週の落馬負傷により騎乗が不可能となると、すかさず名手を確保した。「ノリはうちの厩舎の馬によく乗ってもらってるからね。こちらが段階を踏んでるのを分かってくれて、今後につながる競馬をしてくれた。急な依頼を受けてくれたのも含めて、今日はノリに感謝だね」と目を細める。じっくり成長をうながす厩舎だけに、今回の勝利でローテにゆとりを持てるようになったのは大きい。「皐月賞に向けてやっていくことになる」と同師。エリカ賞勝ち馬はタヤスツヨシ、クロフネ、キングカメハメハなど出世馬が多いが、エイシンフラッシュも完全にG1ロードに乗った。【高木一成】
[2010年1月18日8時12分 紙面から]
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