エスポG1を4連勝/フェブラリーS
<フェブラリーS>◇21日=東京◇G1◇ダート1600メートル◇4歳上◇出走15頭(オーロマイスター取り消し)
最優秀ダート馬エスポワールシチー(牡5、栗東・安達)がレベルの違いを見せつけた。佐藤哲三騎手(39)に導かれて2番手から直線楽に抜け出し、2着テスタマッタに2馬身半差の完勝。最多タイとなるG1・4連勝を達成した。すでに招待状が届いているドバイワールドC(G1、AW2000メートル、3月27日=メイダン競馬場)でも、その強さを見せてほしい。
直線は独壇場だった。残り400メートルを切って佐藤がGOサインを出すと、エスポワールシチーは瞬時に反応した。逃げたローレルゲレイロをあっさりかわし、1年前は失速した残り2ハロンで一気に後続との差を突き放す。テスタマッタが追い上げた時は時すでに遅し。2着に2馬身半差をつける圧勝劇は、4着に敗れた昨年からの成長を示すものだった。「まずはホッとした。うれしいし、思った通りの競馬をしてくれた。集中力が途切れなかったし、最後もかわされるとは思わなかった。まだ余裕もあった感じ」と愛馬の快勝を当然とばかりに振り返った。
リーチザクラウン、レッドスパーダなど例年よりも芝からの参戦組が多かった。どんな展開になるか読みづらかったが、佐藤には「ここで負けてはいけないレベルの馬」という自負があった。昨年もたついたスタート地点の芝に集中。発馬のタイミングは速くなかったが、芝からダートに切り替わるころにはスッと押し上げ、逃げたローレルゲレイロの後ろにつけた。「先を見据えて目イチの仕上げではなかったが、想定内。1年ぶりの芝スタートもこなしてくれたし、さすがエスポくん」。前半34秒8の流れは、昨年のダート王者には楽な流れ。スムーズに好位を取った時点で勝負は決まった。
これでG1・4連勝。国内に敵はなくなった。当然次は世界。ジョッキー、安達師とも、ドバイWCへの参戦を熱望している。オールウエザーで行われるレースだが、似た素材でできている栗東のポリトラックの走りは確認済み。「何もないときに1回入れさせてもらったけど、すごかったですよ」と、あん上は自信の笑みを浮かべた。現状ではオーナーサイドから遠征に明確なGOサインは出てないが、今のエスポワールなら世界でも通用するのでは。そんな希望を多くのファンに与えた。【高木一成】
[2010年2月22日8時24分 紙面から]
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