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エイブル猛時計62秒5/函館2歳S

- 藤田騎手を背に追い切られたエイブルベガ(手前)
函館2歳S(G3、芝1200メートル、5日=函館)の追い切りが1日、函館競馬場で行われた。新馬戦を圧勝したエイブルベガ(牡2、二ノ宮)はウッドコースで5ハロン62秒5の猛時計をマーク。2連勝とタイトル獲得に向け万全の動きを見せた。デビュー戦は逃げて2着に4馬身差をつける圧巻のレース。上積みもあり、ここで一層の飛躍を期す。
エイブルベガの武器は、スピードだけでないことが証明された。追い切りは、マーシャルソング(3歳未勝利)を追い掛ける形でスタート。軽快に飛ばすパートナーを視界に入れながら仕掛けどころを待つ。直線で藤田騎手がゴーサインを出すとジワリとマーシャルに迫り、ゴールできっちりと半馬身だけ前に出た。先行馬をとらえようとする勝負根性も、並ではなさそうだ。
5ハロン62秒5-12秒6。他陣営が「芝の時計?」と驚嘆するのも無理はない好タイムだった。しかも、馬場の八分どころを周回したものだけに価値がある。「予定よりも速くなった。2歳馬にとって65秒を切るのはしんどい。それでも上がってからは息が整っていた。力が違うかな」と藤田の感触は上々だった。
エイブルがデビューした7月1日の函館新馬戦(芝1200メートル)は、今回の有力馬イイデケンシンも出走を予定していた。しかし、ケンシンの初戦にも乗った藤田が「エイブルベガは相当強いから」と、出走を遅らせ確実に勝ち上がることを陣営に進言。エイブルには、これだけ人を動かすほどの魅力とパワーがある。
精神面でもどっしりとしており、うるさい面は見せない。追い切り前に角馬場で体をほぐしている時、放馬した馬がいたが動じることなく、騒動が収まるのを待った。あん上も「誘導馬よりもおとなしいくらい」と驚きを隠さない。強いてポイントを挙げるなら、速い時計をマークした反動が懸念される程度だ。
初戦は逃げ切ったが、ゲートが速くないので意識して出したら、ハナを切っただけ。落ち着きのある気性と勝負根性があれば、控える競馬もできる。世代初のタイトルが見えてきた。【高橋悟史】
[2007年8月2日8時28分 紙面から]
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