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JRA認識不足かウイルス保有馬隔離せず

中央競馬開催中止後も函館競馬場では普段と変わらず多くの馬が調教を行った
中央競馬開催中止後も函館競馬場では普段と変わらず多くの馬が調教を行った

 馬インフルエンザは拡大傾向にある。17日までに発熱馬185頭中、検査で陽性反応を示した馬は91頭。JRAは調教師に対し、陽性馬を他馬と接触させないように指導しているが、発症していない馬の調教に関しては「調教師の判断に任せる」としている。この措置に農学博士の本好茂一氏は「軽率すぎる」と苦言を呈した。

 発熱75頭、うち検査陽性馬は37頭。17日(0~24時)の馬インフルエンザの発症状況を受けて、日本中央競馬会(JRA)馬事部獣医課の横田貞夫課長は「なお拡大基調にある」との見解を語った。馬の平熱は約38度。今回は38度5分を超える馬を発熱馬として検査の対象にしているが、その数字はインフルエンザ発覚以来、収まる気配を見せてはいない。「例年、夏場の発熱は1カ月で30頭前後。今年の数字は明らかに多い」(同課長)。

 JRAでは拡大防止に向けて、発熱馬や陽性馬を他馬と接触させないよう調教師に指導を行っている。ただ、陽性だが発症していない馬の調教については「馬そのものは元気。馬の健康のためにも調教師の判断でやってもらっている」(同課長)という。今週の開催が中止になった第1の理由は「ウイルス保有馬が他馬と接触することでの感染拡大を防ぐ」だったはず。それだけに、指導不足の側面があるのは否めない。

 一方、新たに発熱した馬については簡易キットを用いた検査を実施。発覚以前に発熱した馬にまでさかのぼっての調査も行われている。感染源の発見や感染状況の把握のために、疫学上のモニター調査も平行して実施しているが、感染源を突き止めるのは「何カ月かかるかは分からないが、疑わしいというところにはたどり着ける」(同課長)と実に困難だ。一時的な感染が収まったとしても、抜本的な解決までには相当の時間を要することになる。

 JRAでは19日の特別登録は通常通りに行う方針は変わりない。だが日に日に発症馬は増えている。JRA施設外から新たな馬が入厩することなく発症例が増えているのでは、次週の開催も難しいと言わざるを得ない。

[2007年8月19日8時31分 紙面から]

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