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パンドラ白井マジック再び/札幌記念

フサイチパンドラは、直線で1ハロン12秒3の伸びを見せた
フサイチパンドラは、直線で1ハロン12秒3の伸びを見せた

<札幌記念:追い切り>

 札幌記念(G2、芝2000メートル、9月2日=札幌)は牝馬を狙え! 昨年のエリザベス女王杯馬フサイチパンドラ(牝4、栗東・白井)が、札幌ダートで意欲的な追い切りを行った。前半から攻めて6ハロン79秒3、しまい12秒3の好時計。過去10年で5勝の牝馬は、後に天皇賞(秋)を勝ったヘヴンリーロマンスを含め、すべてG1ウイナー。白井流の調整で、パンドラが再び存在をアピールする。

 フサイチパンドラが女王の輝きを取り戻した。残り100メートル地点。藤岡佑(レースは藤田)のムチが飛ぶ。前半から飛ばしたとは思えない。その末脚は衰えるどころか、さらに威力を増した。6ハロン79秒3、ラスト1ハロン12秒3の好時計。あん上はゴール板を過ぎるまで追い続けたが、バランスのいい走りで、最後まで集中力を切らさなかった。

 白井寿昭師(62)は「しっかりやってくれ、と指示した。もう輸送もないからね。(道中)少し行きたがっていたが、これで大丈夫だろう」。パワフルな走りを見せた愛馬に安堵(あんど)の表情を浮かべた。実は札幌記念が行われる予定だった8月3週目の週末に発熱、インフルエンザの陽性反応が出た。もし、競馬が通常通り行われていたら出走もかなわなかった。大抵、ウイルスは1週間程度で陰性になる。この日、追い切り後の検査ではもちろんシロ。「この感じなら影響はない」と同師。運も味方した。

 昨年のエリザベス女王杯優勝馬だが、その後はスランプに陥った。牝馬が調子を崩すとなかなか戻らないと言われるが、白井師はダート戦(川崎エンプレス杯2着)や、マイル戦(マイラーズC9着、ヴィクトリアマイル12着)を使い、レース環境を変えることで刺激を与え続けた。前走のクイーンS、この日の追い切りで前向きさが出てきたのは収穫。そろそろ“白井マジック”の成果が出るころだ。

 過去10年の勝ち馬にはエアグルーヴ、ファインモーションなど、名牝の名がズラリと並ぶ。これら女傑に肩を並べた時、パンドラが真の女王となり、再びG1制覇へと走りだす。【和田美保】

[2007年8月31日8時29分 紙面から]

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