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トールポピー差した2歳女王/阪神JF

トールポピー(中央)で阪神JFを制した池添騎手はあん上でムチを振り上げる
トールポピー(中央)で阪神JFを制した池添騎手はあん上でムチを振り上げる

<阪神JF>◇2日=阪神◇G1◇2歳牝◇芝1600メートル◇出走18頭

 池添謙一騎手(28)の執念が実った。単勝3番人気のトールポピー(牝2、栗東・角居)が外から一気に脚を伸ばして2歳女王に君臨した。角居厩舎は昨年のウオッカに続き2年連続の制覇。2着には首差で8番人気のレーヴダムールが入り、14年ぶり2度目の1勝馬によるワンツー決着となった。

 池添騎手は、トールポピーに初めてまたがった時から決めていた。「この馬でG1を…」。その思いが、壮絶な差し比べとなった直線でよみがえる。外からレーヴダムールが迫った。愛馬の手応えは決して良くなかったが、振り切ってくれると信じながら右ムチに全身全霊を込める。首差と際どかったが、ゴールとともに勝利を確信した。何度も何度も、右手を振り上げた。G1でのガッツポーズは05年エリザベス女王杯(スイープトウショウ)以来。込み上げてくる歓喜を、惜しむことなく表現してみせた。

 ポピーは1勝馬。角居厩舎所属で、黄菊賞2着から抽選をくぐりぬけての参戦は、くしくも昨年のウオッカと同じだ。このレースを迎えるにあたり、池添には新馬から騎乗していた馬がポピーを含め3頭いた。レジネッタ、ヤマカツオーキッドは賞金で出走の権利を得ていたが、あえて抽選で外れるかもしれないポピーを選択。それだけ馬の能力を評価していた。「除外は覚悟していた」。そして、見事に出走権を得た。G1・3勝を挙げ、共に一時代を築いたスイープトウショウが引退したばかり。「(角居)先生が『この馬は謙一に乗せる』と言ってくれたので恩を返せて良かった」と胸をなで下ろした。

 前走では反応が良すぎることが裏目に出て、早めに先頭に立って気を抜いたところを差された。この中間はウイークポイントを補うべく、馬の間を割って出る調教を繰り返した。結果はウオッカに次ぐ1分33秒8の好時計決着。池添は「外を回らされて、直線を向いてからエイムアットビップにぶつけられた。それでも頑張ってしのいでくれた。本当にタフな馬。まだまだ良くなる」と、早くも来春に思いをはせた。

 昨年に続きこのレースを制した角居師は「(抽選を突破し)入ってくれただけでもうれしかったのに、勝てるなんて…」と、やや驚いた表情を見せた。ウオッカとの比較を問われて「それはできないですね」と答えたが、重賞3勝フサイチホウオーの全妹。1800メートル以上を使ってきたことからも分かる通り、当初から大きな期待を寄せていた。「まだ頭の高い走法。使い減りをする子だし、この後は休ませるつもり。1回使って春のG1に行くことになる」。もちろん、真っ先に狙うのはウオッカが逃した桜花賞馬の称号だ。【和田美保】

[2007年12月3日8時15分 紙面から]

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