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ロックが快走ラスト11秒8/有馬記念

ジャガーメイル(右)と併せ追い切られたロックドゥカンブ
ジャガーメイル(右)と併せ追い切られたロックドゥカンブ

<有馬記念:枠順確定>

 南半球産の大器ロックドゥカンブ(牡3、堀)の最終追い切りが20日、美浦トレセンで行われた。有馬記念出走のためだけに来日したM・キネーン騎手(48)を背に、しまいの反応だけを確認。上々の伸びを見せ、万全の態勢をアピールした。この日は枠順が発表され、ロックは4枠8番に決定。馬券は21日から都内2カ所のウインズで発売される。

 キネーンを背にポリトラックに入ったロックドゥカンブは、有馬記念へ向けて静かに助走を始めた。それは、あん上との初めてのコミュニケーションだった。

 先行する僚馬ジャガーメイル(3歳1000万)の内へ潜り込むと、スッと半馬身前へ。それでも「反応が鈍いところがあるので確認してほしい」という要望通り、残り1ハロンでキネーンの手は2度、3度とわずかに動き、ゴールまで気を抜かせなかった。スムーズな運びでマークした時計は、ラスト11秒8。4ハロンも50秒0の好時計だった。

 「あとは競馬まで、どうやって持っていこうかを考えています」。そう口を開いた堀師の表情は、思い通りの総仕上げを終えた充実感に満ちていた。3月にデビューし、わずか9カ月。当時はレース後にガクッと疲労が出ることもあった。だが、酷暑に見舞われた今夏の福島で初の重賞勝ち。秋には3000メートルの菊花賞を走っても、疲労度はほかのレースと変わらないほどたくましくなった。「軌道に乗ってきたね。それでも有馬記念まで持ってこれるとは」と驚きを隠さない。菊花賞1、2着のアサクサキングス、アルナスラインは体調が整わず出走を取りやめた。同期の回避が、ロックのタフさを、より際立たせた。

 1週前にびっしり追っていたことで、息も馬体も出来上がった。最終追い切りをキネーンとの会話に費やすことができ、「調整は今まで順調にきている」というトレーナーの一語に、すべてが集約されている。

 堀師は「完成された古馬との差はある」と素直に認める。3歳牝馬の強さも受け入れている。だが、3歳牡馬に対する低い評価には「軌道に乗ってきた今なら覆せると思っている」と確信を持つ。菊花賞で終始厳しい展開に苦しめられ、初めて他馬の後じんを拝したロック。並み居るG1馬、そして同世代牝馬との初めての対戦に勝てば、誰にも文句を言わせないグランプリホースに輝ける。【山本幸史】

[2007年12月21日8時37分 紙面から]

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