<高校サッカー:東海大仰星1-0聖光学院>◇2日◇2回戦◇駒沢
東海大仰星(大阪)が4度目の出場で初のベスト16進出を決めた。FW日下部孝将(3年)が挙げたゴールを守り抜き、聖光学院(福島)に勝利。初戦の2回戦を突破した。
オレはここで成り上がる-。前半39分、東海大仰星MF江郷下(えごした)奨(1年)の右足が美しいスルーパスを生んだ。抜け出したFW日下部が難なくゲット。01年度以来11大会ぶりの勝利に貢献した1年生ボランチは「孝将くん(日下部)が走るのが見えた。ちょっとミスキックだったけど、入って良かった」。かわいげたっぷりに笑った。
「あの悔しさがあって今の自分がある。あの時は昇格組と差があったかもしれないけど、高校で追い越す」。江郷下の166センチの小さな体には反骨心が詰まっている。G大阪ジュニアユース出身。チーム事情でセンターバックを務めていたものの、身長がネックとなってユース昇格は果たせなかった。
リベンジのために選んだ東海大仰星。練習を見学すると、雰囲気にほれ込んだ。ジュニアユース時代の人工芝ではない土のグラウンドは、強豪のラグビー部と共用。環境は比べものにならなかったが「居場所というか、オレはここやなと思った。うまくなるのは自分次第」と前向きだった。
ハイレベルな大阪府大会を制した自負もある。「(自分たちの)注目度が低いというか、どこ見てんねんと思いますね(笑い)」。自らも、チームもまだまだこんなもんじゃないと言わんばかり。「ここでは自由にやらせてもらってます。自分、縛られるんが嫌なんすよ」。大胆不敵にして、頼もしい16歳だ。【亀山泰宏】



