「無敵艦隊」スペイン(FIFAランキング2位)が、ポルトガル(同5位)を1-0で退け4大会ぶりの8強進出を決めた。後半アディショナルタイムの46分、途中出場したMFミケル・メリノ(29=アーセナル)が決勝点を挙げた。22年カタール大会を含め、大会史上初の6試合連続無失点となった。ポルトガルFWクリスティアノ・ロナウド(41=アルナスル)は6度目のW杯も優勝には届かなかった。
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ロナウドが去った。41歳は悔しさをあらわにした。親子ほど年齢の違う18歳のヤマルと抱き合った。ここまで伝説を作り続けてきた男は、これから未来を築いていこうとする若者に何か思いを託したかったのだろうか。次はお前の番だ、とでも言うかのようだった。
「悲しいよ。こんな形で敗退したら当然だ」と目を覆った。しかし「全力を尽くした。良心に恥じることなくここから去る」と前を向いた。
この日もフル出場。シュートは3本打った。ゴールを背にアクロバチックなシュートも放ったが、得点とはならなかった。8強を前にした終焉(しゅうえん)。酸いも甘いも知る男は「これがサッカーだ。サッカー選手にとって人生とはそういうものだ。勝つこともあれば負けることもある」と敗北を受け入れた。
この日のヤマルと同じ18歳だった2003年8月20日、カザフスタン戦でデビューした。これまで23年に及ぶ代表活動。国際Aマッチ数は世界最多の232試合なら、得点も世界最多の146点。生ける伝説とはこのこと。ただ今回のW杯を最後に代表から引退する可能性もある。前日にはブラジルのネイマールが34歳にして代表引退を表明。時代を築いたスーパースターたちは、競技人生を懸けて今回のW杯で戦っていた。
史上最多となる6度目のW杯で、史上初となる6大会連続のゴールを奪った。今大会で挙げた3点は、ロナウドの努力のたまものだ。記録に残る男は多くの記憶も残し、大会から去る。


