リオデジャネイロ五輪出場を決めたU-23(23歳以下)日本代表がオーバーエージ(OA)枠を採用することが12日、内定した。東京・JFAハウスで技術委員会の強化部会が開催され、日本代表の強化方針を決める同部会内で、10日に聞き取り調査を終えていた手倉森監督の意向も踏まえた話し合いを実施した。

 霜田技術委員長は「使う、使わないはまだ分からない。19日の(Jクラブの)強化担当者会議で方向性を出したい」。Jクラブへの配慮から言葉を選んだが、方向性は4位になった12年ロンドン五輪に続くOA採用となった。協会とJクラブで足並みをそろえ、手続きを経た上で、U-23日本代表に24歳以上を加えた五輪代表編成に入っていく。

 ほぼ同じころ、ゆかりのある仙台市で、同市長を表敬訪問した手倉森監督は「自分の目標は日本の歴史を変えたい、メダルを取りたいということ。確率を高めていく中で、何らかの変化が必要と感じるならば(OA枠を)使いたい」と話した。すでに同枠の最上位候補にはFW大迫勇也(25=ケルン)を挙げていることが判明している。