サッカー日本代表は30日、キリン杯の2試合に向けた合宿を愛知・豊田市で開始した。

 FW本田圭佑(29=ACミラン)が、6月3日のブルガリア戦を欠場する可能性が出てきた。前日29日の首都圏合宿でミニゲーム中に左膝裏に違和感を訴え、一夜明けたこの日、愛知・豊田市内の病院で検査を受けた。午後からの練習に姿は見せたものの、冒頭の円陣に加わっただけ。ハリルホジッチ監督と相談した上で、練習開始後すぐに車で宿舎ホテルへ帰った。

 協会広報は「痛みが取れるようにメディカルの中で(リハビリを)やっていく。次の試合は痛み次第」と説明。だが、ランニングもできていないことから、初戦の出場は難しそうだ。

 代表合宿で本田が故障を理由に練習を取りやめるのは、最近では珍しい。14年W杯アジア3次予選を控えた11年8月には、代表に合流しながらも右膝痛で練習には参加しないまま日本から出国。極秘でバルセロナに渡り、手術に踏み切った経緯がある。今回は重傷ではないものの、歩く際に足を気にする様子だった。

 キリン杯の2戦目は6月7日のため、ブルガリア戦を回避すれば、約1週間リハビリに時間を費やすことができる。万全を期すためにも、2戦目に照準を合わせるものとみられる。