U-23(23歳以下)サッカー女子日本代表候補の東京近郊での合宿が23日、打ち上げられた。

 合宿に参加したのは、来春のU-23ラ・マンガ国際大会への出場資格を有する23人。この日、行われた修徳高(東京)の男子サッカー部との練習試合(30分×3本)では1-7で敗れた。未来のなでしこを担う世代でもあり、高倉麻子監督(48)は「本気でなでしこを目指すようになってもらわないと。メンタル的なところを掘り起こした。まだまだ足りない部分が多い。組織的にも完成度を高くしていかないといけない。判断が悪くて、やられすぎた。選手自身はすごく真剣に受け止めているように見えた」と話した。

 組織力こそ高倉監督が求めるサッカー。昨夜のミーティングでは、リオデジャネイロ五輪で銀メダルを獲得した陸上男子400メートルリレー日本代表を引き合いに、選手たちに連係やチームワークの重要性を説いた。「個ではファイナリストがいない中でも、テクニックで勝てる」。個人では決勝進出者がいないなかでも世界2位となったリレーチームをお手本に、なでしこが目指すチーム像をイメージさせた。

 オリンピックでは若返りに成功したドイツが優勝。「(ドイツは)底力がある。カナダも若くていい選手がいい選手がたくさんいる」。昨夜はカナダ-フランスの準々決勝のビデオを選手に見せ、試合の分析させた。指揮官は狙いを「客観的にサッカーを見る目を広げてもらえれば」と説明。その上で五輪の舞台に「日本がいないのは悔しい。待ってろよ! って感じです」と、巻き返しを誓った。