29歳で日本代表に初選出された浦和レッズDF宇賀神友弥が25日、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の遠征先の韓国から帰国した。

 韓国で第一報を聞き「まさか自分が…という状態だった」と振り返った。年代別も含め代表経験はなかった。宇賀神は「レッズの選手は小さいころから世代別で活躍している選手が多い。自分だけなかったのが、逆に反骨心になって今までやってこれたし、こういう気持ちがあったからこそ、選んでもらえたのかな」と話した。

 浦和では主に左MFとしてプレーしている。同じく代表に選出されたチームメートのDF槙野智章(30)とは「左サイドバックとセンターバックで一緒に(試合に)出られたらいいね」と話したという。代表合宿へ向け「うまく溶け込むためにも、プレーでもピッチ外でも臆することなく突っ込んでいきたい」と意欲を示し「1秒でもいいから試合に出たい。少しでもいいので日本を背負って戦うことを体験したい」と話した。

 日本代表ハリルホジッチ監督(65)とは合宿で初めて言葉を交わすことになる。「チームとしてのサッカーを、自分から聞きに行きたい。短い期間でどれだけアピールできるかが重要になる。監督の言うことを一言ももらさずに聞きたい」と心待ちにした。GK西川周作(30)は今回は落選したが、西川は「もう1回ジャンプするために、今は1回しゃがんでるんだぞ」と前を向いていたという。宇賀神は「できれば一緒に入りたかった。周ちゃん(西川)はいつもビッグセーブでチームを救ってくれている。自分も最終ラインに入ることが多いですし、もう少しシュートを打たせなかったり、失点を防げたらそういうことはなかったのかなと。反省しています」と気遣っていた。