<国際親善試合キリン杯:日本0-0パラグアイ>◇27日◇埼玉ス

 日本が序盤からペースを握った。岡田ジャパン初出場のMF中村俊を中心に、細かいパスワークでリズムを構築。前半17分には中村俊の左クロスが、ゴール前のDF闘莉王の頭を正確にとらえたが、惜しくもシュートはGKゴメスに防がれた。パラグアイは主力MFのV・カセレス、パレデスらを先発から外したが、前線からの激しいプレスと、自陣での粘り強い守備で失点は防いだ。

 岡田監督は後半開始から、MF松井を投入。さらに同18分にはMF長谷部、FW高原、同32分にはFW大久保と、欧州でのプレー経験者をつぎ込んで先制点を狙った。だが逆に連係を欠き、流れるようなパス交換はみられなくなった。同19分、直接FKをGK楢崎が弾いたこぼれ球に、フリーのパラグアイFWのE・ゴンサレスがつめる大ピンチも迎えたが、幸運にもシュートは大きくゴール上方に外れた。そのまま試合は両チーム無得点のまま引き分け。1勝1分けの日本がキリン杯優勝を飾った。