W杯アジア3次予選は22日に終了し、最終予選へ進む10カ国が出そろった。日本は終了間際の幸運なゴールでバーレーンを下し、2組を1位で突破。9月からは、さらに厳しいアジアの戦いが待ち受けている。

 3次予選の結果は最終予選の組み合わせには反映されない。2006年W杯の成績に依拠した抽選方式により、日本はオーストラリアか韓国のどちらかと必ず同組になる。それ以外の国も実力は拮抗(きっこう)しており、決して侮ることはできない。

 10チームを2組に分ける注目の組み合わせ抽選は今月27日に行われるが、日本はどちらの組に入っても苦戦は必至だ。昨年のアジア杯を制したイラクを抑えて勝ち上がったカタールや、3組で韓国と同じく無敗だった北朝鮮、4組で5勝を挙げたサウジアラビアとウズベキスタン…。今後は楽な試合は1つもない。

 多くの決定機を逃した22日のバーレーン戦後、岡田監督は「ゴールを決めきれないのは、ずっと課題。精度を上げないといけない」と話した。少ない好機で得点を奪う力を向上させない限り、予選敗退という最悪のシナリオは現実となりうる。

 最終予選は各組2位までがW杯出場権を獲得。それぞれの3位が5位決定戦に回り、勝者がオセアニアとのプレーオフに臨む。玉田(名古屋)は「厳しい戦いは楽しみ。W杯に簡単に行けたら逆につまらない」と頼もしく話した。(共同)