山形県は29日、県庁で女子W杯で初優勝したなでしこジャパンの佐々木則夫監督(53=同県尾花沢市出身)に県スポーツ大賞を贈った。

 佐々木監督が訪れると多くの職員らが拍手で出迎えた。佐々木監督は「震災があった中で勇気と感動を与えたいと思って大会に臨み、皆さんの後押しでぎりぎりのところで勝てた」とあいさつ。「ロンドン五輪でまた勇気と感動を与えたい」と話した。

 贈呈式で吉村美栄子知事は「すばらしいスターが何人も誕生した。サッカーをやりたい女子が増えるのではないか」と述べた。

 尾花沢市によると、佐々木監督は小学2年のときに埼玉県に転居するまで市内に住んでいた。同市も市民栄誉賞を贈ると決めている。