19歳のMF香川にとっては、緊張の代表初合流になった。最年少らしく集合時間の2時間前に一番乗り。羽田空港から千葉県内の宿舎まで通常なら代表組はタクシーを利用するが、一般客も乗っているバスで移動した。

 10代の選手も、J2から選出された選手も香川1人だけ。周囲のほとんどが初対面だった。宿舎ではU-23日本代表で面識のあるDF長友と相部屋になり「ホッとしました」とポツリ。「岡田監督は怖い雰囲気があったんですけど、会ってみると優しそうでした」と振り返った。

 それでもプレーになると別人だ。初練習では視野の広さとパスを出した後の動きだしの速さを披露。非凡な才能を見せつけた。「監督は勘違いして呼んだのかもしれないし、すぐに見切られるかもしれない。ダメなところは怒ってほしい。勉強して成長したいです」。香川の新たな挑戦が今、始まった。