【蔚山(韓国)26日=盧載鎭】オマーンが「ゴージャス合宿」で日本戦(6月2日、日産ス)へのモチベーションを高めている。同代表は、時差ぼけ、気候対策として21日から韓国で合宿中で、29日に日本入りする。04年のW杯予選・日本戦直前も韓国で合宿したが、当時より6倍も高いホテルに滞在。4年前は2人部屋で1泊1万円だったが、今回は1人部屋で同3万円にグレードアップした。

 リバス監督(51)は「協会のバックアップには200%、満足している。選手も集中しているし、日本戦にはいい結果が出せそうだ」と自信を見せた。プールやジム、サウナなどが完備された蔚山市内で最も高級ホテルで、食事会場も別室を用意。ミーティングルームは、過去にスペインの貴族が会議室として使用した約25坪の広々とした空間だ。食事にも気をつかい、ラム肉を空輸した。1日の滞在費だけで、200万円を超える。

 さらに今回は、練習と練習試合をすべて非公開で行う。この日は、韓国大学選手権準優勝の蔚山大と練習試合を行ったが、同監督は「無駄だよ。マスコミは誰も見られないからな」と、報道陣を追い出した。情報を遮断し、万全の態勢で日本戦に備えている。

 オマーンは、非公開で行われた蔚山大戦で、1-0で勝った。リバス監督は「今日は1・5軍で、セットプレーでアリアブドゥラが頭で1点入れた。それ以上のことは言えない」と話した。アリアブドゥラはストッパーとして、W杯2次予選を含め、4試合にフル出場しており、日本戦でも先発確実。オマーンは4-4-2システムを多用したが、この日対戦した蔚山大関係者によると「オマーンは今日、3-4-3だった。中盤の両サイドも下がり気味で5バックにもなっていた」と証言。日本戦に向けた新布陣を試した可能性もある。